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*堆積学の概要 [#u986273f]
堆積構造の形成に関する理論と実験,堆積データの解析方法,シーケンス層序学の基本概念,地層の形成過程と海水準変動などに関する基礎を学ぶ

*授業計画・内容 [#z54fc38d]

**[[はじめに]] [#n98104b3]
**はじめに [#n98104b3]

-堆積学とは何だろうか?

:配布資料:|[[はじめに:http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/00.pdf]]


**[[「堆積」とはなんだろうか?:Exner方程式の意義]] [#tacda53b]

-「堆積」・「侵食」の定義=Exner方程式

\[
(1-\lambda_{p}) \frac{\partial \eta}{\partial t} = - \frac{\partial q_t}{\partial x}
\]

-Exner方程式からわかること
--流速・斜面傾斜の変化率が堆積・侵食を決める
--海岸侵食の原因
--ユルストロム図はなぜ間違っているか

:配布資料:|[[Exner方程式の意義:http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/01.pdf]]

**流体の挙動1:等流と流れの抵抗則 [#fcf6e048]

-水流の分類:等流・不等流(定常流・非定常流)
-力の釣り合い:等流は重力と摩擦力の釣り合いから考えることができる
-底面せん断応力と摩擦速度
-流れの抵抗則

:配布資料:|[[等流と流れの抵抗則:http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/02.pdf]]

**流体の挙動2:エネルギー保存則 [#adedbe6f]

流体のエネルギー保存則はベルヌーイの法則と呼ばれる.エネルギー保存式と連続式を連立させて解くことで,さまざまな自然現象を理解ことができる.開水路の射流・常流の成因もエネルギー保存の観点から理解することができる.

:配布資料:|[[エネルギー保存則:http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/03.pdf]]

**流体の挙動3:浅水方程式 [#s3ebb66f]

流速を垂直方向に平均化することで定式化した流れの運動量保存則を,浅水方程式と呼ぶ.浅水方程式と連続式を連立させて解くことで,流体のさまざまな挙動を理解することができる.

:配布資料:|[[流体の挙動:浅水方程式:http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/04.pdf]]

**流体の挙動4:水面形方程式 [#dbf1f461]

定常流の場合,浅水方程式と連続式から水面形方程式を導くことができる.水面形方程式を使えば,地形が水流の水面形に与える影響を理解することができる.

:配布資料:|[[流体の挙動:水面形方程式:http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/05.pdf]]

**相似則と次元解析 [#c46bb6c4]

堆積学の室内実験では,自然界とはまったく異なるスケールで自然現象を再現しようとする.なぜこのようなことが可能なのだろうか? 堆積学では,''相似則''に基づいて大きさスケールの違う実験系でも自然現象を再現することに成功している.

現象を支配する''無次元数''が等しければ,自然界と実験水槽では同じ現象が発生する.これが''相似則''である.複雑すぎて理論的な解析が不可能な現象であっても,''次元解析''によって有次元パラメーターから無次元数を作り出せば,実験に基づいて現象を予測する法則を発見することができる.次元解析は堆積学・水理学以外のあらゆる物理現象でも有効な研究手法であり,自然現象の実験・理論的解析を行う際には強力な武器となる.

:配布資料:|[[相似則と次元解析::http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/06.pdf]]


**堆積物輸送1:掃流 [#yc0a30a6]
-粒子が底面と頻繁に接触しながら移動する形式の堆積物輸送を掃流(Traction; bedload)と呼ぶ
--掃流には滑動(Sliding)・転動(Rotation)・跳動(Saltation)の三つの形式があり,通常は跳動がもっとも卓越する
-掃流輸送量はシールズ数(無次元剪断応力)と限界シールズ数(無次元粒子始動剪断応力)の関数となっている
-掃流輸送量を予測するため,数多くの公式が提案されている
--掃流砂量式は経験式・バグノルド型・アインシュタイン型理論
式(半経験式)に分類される.式は目的に合わせて選択すればよい
:配布資料:|[[掃流::http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/07.pdf]]

**堆積物輸送2:浮流 [#c07a1a9a]
-浮流(Suspension)とは,堆積物粒子が乱流渦によって浮かびながら移動する運動様式のことを指す
-底面から巻き上げられて浮流状態となった堆積物粒子は,乱流渦によって流れ全体に拡散する
-河川の場合,浮流堆積物濃度分布は一般にラウス則に従う
-浮遊堆積物の運搬量保存式と連立させれば,浮流・掃流を同時に考慮するExner方程式を計算することができる
:配布資料:|[[浮流::http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/08.pdf]]

**ベッドフォームのダイナミクスと堆積構造 [#u356d1df]

-流れと堆積物の相互作用によってできる微地形をベッドフォーム(Bedform)と呼ぶ

-1方向流のベッドフォームには,リップル・デューン・プレーンベッド・アンティデューン・サイクリックステップなどがある

-ベッドフォームのタイプは主に3つの要素(水深・流速・粒径)によって決まる.
--支配無次元数は3種類(例えばフルード数,シールズ数,粒子レイノルズ数)

-水面形との相互作用によって,ベッドフォームの進行方向は変わる
--射流ならば上流に進行(アンティデューン)・上流ならば下流へ進行(デューン)となることがExner方程式からわかる
:配布資料:|[[ベッドフォームの分類::http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/10.pdf]]
:配布資料:|[[ベッドフォームのダイナミクス::http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/11.pdf]]

**混濁流のダイナミクスと海底地形形成作用 [#vc36a7b6]

-浮遊堆積物の密度によって駆動される密度流を混濁流と呼ぶ
-深海底には混濁流が海底谷・海底チャネル・海底扇状地を形成している
-混濁流の作る地形は河川地形と類似している
-混濁流の挙動は密度修正フルード数に大きく支配される
--河川流と同様に射流・常流・跳水が存在する
--河川流よりも射流になりやすい
-混濁流は条件が整えば自己加速し,小規模な流れから大規模な流れへと成長することができる

:配布資料:|[[混濁流のメカニズム::http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/12.pdf]]

**津波と津波堆積物 [#g54378f2]

-津波は陸上と海中に大規模な侵食・堆積作用をもたらす
-津波堆積物には固有の特徴がある
-津波堆積物のキャラクタリゼーションと逆解析が今後の研究課題

:配布資料:|[[津波と津波堆積物::http://turbidite.secret.jp/PDF/Shizuoka2012/tsunami.pdf]]

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