*研究課題 [#vf843043]

''地層が形成されるメカニズム''の研究を行っており,その中でも特に,''堆積物重力流のダイナミクスと堆積作用''に興味を持っている.野外調査・微細組織観察・水槽実験・数値計算などの手法を組み合わせ,''堆積学(Sedimentology)''と,''地形ダイナミクス(Morphodynamics)''という異なる研究分野を融合させることで,新しい地球観を見つけるのが目標である.

**堆積物重力流とは? [#y7f73408]

''堆積物重力流''とは,水中に浮遊している堆積物が原因で生じる流れの総称である.''重力流(密度流)''とは,周囲の流体との密度差で駆動される流れのことを指す.重力流は塩分濃度や水温による密度差によっても生じるが,その密度差の原因が浮遊堆積物である場合は特に区別して,''堆積物重力流''と呼んでいる.''水中土石流(subaqueous debris-flow)''や,''混濁流(turbidity current)''は,''堆積物重力流''の1種である.

''堆積物重力流''とは,要するに,海底の''"濁り水"''の流れである.陸上では,地すべりなどで砂埃が舞い上がっても,すぐにそれらは地表面に沈降してしまう.それに対して水中(海中)では,水が与える浮力と水自身の粘性のため,砂や泥などの堆積物はすぐには沈降せず,水中に''"濁り水"''を生じさせる.堆積物が浮遊している''"濁り水"''は周囲の流体よりも密度が高いため,斜面下方向へと流れ始める.これが''堆積物重力流''である.流れ始めた''"濁り水"''は,内部に生じる渦が底面の堆積物を巻き上げたり,堆積物粒子同士が衝突したりすることで,内部の濁りを''長時間にわたって保持''するようになる.このため,時として''堆積物重力流''は数100kmにわたって海中を流れ続けると言われている.

''堆積物重力流''は,''堆積学''だけではなく,''古環境解析''や,''地下資源の探索'',さらには長い時間スケールでの''地球物質循環''を考える上でも重要な研究課題である.水深1000m以上の深海底を観察すると,なぜかそこには巨大な河川・扇状地地形(長さ数100km以上)がしばしば観察される.このような深海の地形は,海中地滑りなどでイベント的に発生する''堆積物重力流''によって作られたと考えられている.現世の海底に見られる巨大地形はやがて''地層''として地下に保存されることになる.''地層''は言うまでもなく過去を紐解くための書物であり,その中に保存される''重力流堆積物''は,''海水準変動''などかつての''古環境変動''を記録しているかもしれない.また,''重力流堆積物''は石油やガスハイドレートを貯留し,さらに,付加体として日本列島の基盤を形成する.

''Under Construction!''

**堆積物重力流研究の抱える問題 [#y0fe0dc2]

''Under Construction!''

**研究プロジェクト [#m43c681f]
-粒子配列に着目した堆積構造の可視化

-堆積構造の3次元解析

-堆積物重力流の逆解析

-堆積物重力流の自己加速

-堆積物重力流のFlow Transformation

-深海底の"デルタ"堆積物

''Under Construction!''

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