*こんな人を募集中です [#t2f747ff]

京都大学理学研究科・地球惑星科学専攻・堆積学グループでは,こんな人を卒論生・大学院生として募集中です.

-野外を歩いて地層を見ることがとにかく好きな人

-地層にひそむ様々な「かたち・模様」を見ているとあっという間に時が過ぎる人

-室内実験・シミュレーションで「ミニ地球」を作ることが好きな人

-複雑な地形・堆積構造をシンプルな理論で理解したい人


この中で一つでも当てはまる人は,ぜひ私たちの研究室への進学を考えてみてください.すべてに当てはまる必要はありません.野外調査は好きだけれど数式は嫌いな人,野外は嫌いだけれどコンピューターや実験は好きな人,どんな人でも大歓迎です.

**野外調査からの古環境復元 [#i29f7227]

地層から古環境を復元すること,それは堆積学の出発点であり終着点でもあります.山や海岸を歩き回り,地層を観察・記載する.その中で,今まで誰も気づかなかった「違和感」「奇妙さ」を見つけることが,堆積学研究の醍醐味です.新しい堆積相モデルを構築・検証・適用することで古環境・古地形復元を行い,テクトニクス・古生物学など様々な分野の研究へと繋げていくことに興味がある人を募集します.また,地下地質の推定を通じて,資源探鉱にも貢献したい人を歓迎します.

&ref(UrahoroPhoto.jpg,zoom,512x384,図1,図1. 始新統浦幌層群の斜交層理の露頭写真);

**地層に潜む様々な「かたち・模様」の不思議 [#ab1c6b88]

地層には様々な「かたち・模様」が潜んでいます.流体(水・空気)と砂粒が相互作用を起こすと,予想もしなかった微地形・組織が次々と形成され,さまざまな模様が地層に刻み込まれます.このような堆積物粒子の自己組織化作用にが作り出す堆積構造の美しさ・奇妙さに魅せられ,世界中で多くの人が研究を行っています.また,かつて海底に棲んでいた生き物たちも巣穴や足跡という形で多くの痕跡を地層に残しています.このような堆積物/堆積岩の組織に興味を持ち,小さな構造から大きな環境情報を読み取りたい,そんな志を持った人を我々は求めています.

&ref(phyco-org.jpg,zoom,320x248,図1,図1. 生痕化石);
&ref(phyco-3d.jpg,zoom,320x167,図2,図2. 生痕化石の3次元構造復元);

**室内実験・シミュレーションで「ミニ地球」を作る [#j0b27e6b]

地球上では,規模が大きすぎて人間には認識できないような現象や,何万年もの長い時間をかけてゆっくりと起こる地形発達プロセスが数多く起こっています.また,深い海の底や他の惑星のように,人間には近づけない場所もたくさんあります.これらを理解する手段が,室内実験とシミュレーションです.相似則を用いることで,我々は大きな現象を縮小することができます.また,時間の経過を短縮させたり,危険な自然現象を安全に再現することも室内実験やコンピューターシミュレーションなら自由自在です.「ミニ地球」を通じて世界を理解したい人は,ぜひ我々の研究室をご訪問ください.

&ref(Turb_Exp.jpg,zoom,311x136,図1,図1. 混濁流の水槽実験);
&ref(TCSimulation3D.gif,zoom,412x176,図2,図2. 混濁流の数値シミュレーション);

**複雑な地形・堆積構造に潜むシンプルな法則 [#zf39f5fc]

地形・地層形成作用を人間に理解することは可能なのでしょうか?侵食・移動・堆積過程は,流体(水・空気)と粉流体(堆積物粒子)が相互に作用しあう極めて複雑なプロセスです.水の流れが堆積物を運んで地形を変化させ,変化した地形が今度は水の流れを変化させます.そのような相互作用が予測もつかないような現象を次々に引き起こしていくのです.しかしながら,一見理解不能に思える現象も、見方を変えればシンプルに理解できることがあります。自然の複雑さに潜む単純な法則を見つけることは、堆積学や地球科学の枠を超えて、あらゆる科学者をワクワクさせる挑戦です。ぜひ一緒に、地形・地層・環境変動の新しい切り口を見つけましょう。

**連絡先 [#f30a8571]

私たちの研究室に興味のある方は,いつでも下記のアドレスへ連絡をください.お待ちしています.

e-mail: &ref(email-kyoto.GIF);

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